「戦後史の正体」 孫崎享 著

 

戦後史の正体 (「戦後再発見」双書1)

戦後史の正体 (「戦後再発見」双書1)

 

 メインブログでも書いたけれど、

NHKの再放送の「東京裁判」のドラマを見て思い出したのがこの本。

 

孫崎先生は、元外務省の国際情報局とかいうところで働いていたのですね。

国際情勢分析が専門なのかな。

 

この本の表紙、興味深いです。

 

これは戦艦ミズーリ号の甲板の上で、

太平洋戦争を終わらせるという契約書とでもいってもいい書類にサインする式に出席する

アメリカ側と日本側の代表者が映っています。

アメリカ側はもちろん、マッカーサー元帥もいる。

日本側は杖をついた人が 重光 葵(しげみつ まもる)

軍服を着た人が、軍人の梅津さんというかただったかな。

どちらも、東京裁判では、被告になったひと。

 

そして、さらに興味深いのが、

日本人は終戦の日というと 8月15日 と答える人が多いけれど、

昭和天皇玉音放送を流した日が8月15日だから)

世界からみれば、また、諸外国の外交官に言わせると

9月2日なんだそうで、だれも8月15日と答える人などいないそうです。

この戦艦ミズーリ号で「戦争はもう終わりだ」と米国と日本、双方がサインした日が

9月2日なのです。

 

というのも、「戦争を終わらせる」ということは

自分だけが「終わった」といっても終わったことにはならないので

相手も「終わった」と認識することで初めて

「戦争が終わった」ということになるのですよ・・

ということが書かれてありました。

まさにお互い確認するために契約書にサイン・・・的なものは

戦争終結のためにも必要なのですね。

 

それにしても、驚きのカラー写真です。

アメリカ側がとったものらしいですが、アメリカと日本では

すでに技術力、国力の違いは

あったわけなのに、

日本は無謀な戦争に突入してしまったのですね。

 

今でもそうですが、

この本によれば、米国追随の政権は長命になるのだそうです。

中曽根政権、小泉政権

そして、今の安倍政権もがっつりと米国追随型です。

 

一方 NOと言える米国からは距離を置く政権は米国からの謀略などもからみ

短命もしくは失脚してしまう政権なのだそうです。

代表格は、田中角栄政権。

ロッキード事件は米国によって はめられた とも・・・・

そして、最近では 民主党の鳩山政権。

米国の虎の尾である、沖縄の米軍基地を県外へ・・・などと

言ってしまったので・・・ともあります。

 

国際情勢をみるには、まずは米国の動きをみるのがわかりやすいのだそうです。